アメリカン・シーアイランドコットン

希少な最高級綿を提案            (2018/03/02「繊研新聞」掲載記事)

 

近藤紡績所グループは「アメリカン・シーアイランドコットン」の取り扱いを本格化している。 希少性が高く最高級長綿として知名度が高い西インド諸島産海島綿(シーアイランド・コットン)。これのDNAを100%受け継いで米国で栽培されている綿花がアメリカン・シーアイランドコットン(ラグジック=LUXSIC)だ。

アメリカン・シーアイランドコットンは「奇跡の綿花」とも称され、繊維長、繊度、強度、色艶などで優れた特性を持つ最高級の超長綿花として認知が広がっている。

綿紡績として「世界最高水準の品質を追求してきた」同社は、アメリカン・シーアイランドコットンを取り扱うに当たって、グループの強みである糸からの一貫生産体制を活用。さらにオリジナル性も追及する。

 

同社では超長綿の上質さを生かす紡績法ではなく、オープンエンド精紡(空気精紡)による糸作りを選んだ。従来タイプの均質な糸ではなく、不均質な撚りによるナチュラルなスラブ感を特徴とする糸を製造。またこれを低速だが丁寧な作りの編地ができるつり編み機を使用。ビンテージ感覚で粗野な風合を持った丸編み生地を作った。
同社ではこの生地をグループ会社でアパレル製造のKSプランニングのブランド「ランドリー」で今年初夏から販売を開始する。

さらに近藤紡績所の第2弾、第3弾を開発し、今秋のジャパン・クリエーションで発表する。信州大学との協業による感性評価技術も取り込んだ新しい見せ方による提案もする考えだ。